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シミや色素沈着のケアに効果的だとされるハイドロキノンですが、「アトピーには悪い」と聞き、使おうか迷っていませんか。
結論から申し上げますと、バリア機能が低下しているアトピー肌にハイドロキノンを使用することはおすすめできません。その理由については、本文でくわしく説明します。
また、色素沈着をケアしたいあなたのために、ハイドロキノンの代替法も併せてご紹介しますので、ご自身の肌に合ったケア方法を見つけていきましょう。
Contents
ハイドロキノンとはどのような成分なのでしょうか。ここでは代表的な3つの特徴を取り上げます。1つずつ見ていきましょう。
1つ目は「強力な作用を持つ成分」である点です。
ハイドロキノンは「肌の漂白剤」といわれるほど、シミへの効果が期待される成分です。メラニン色素の過剰な生成を抑えることで、今あるシミを薄くする効果が期待できます。
2つ目は「天然にも存在する成分」である点です。
ハイドロキノンは、イチゴやコーヒーといった身近な飲食物に含まれている天然由来の成分です。
3つ目は「医師の処方が必要なものと市販品がある」ことです。
ハイドロキノンは、以前は医師の処方が必要な成分でしたが、2001年の薬事法緩和により、化粧品にも配合できるようになりました。
市販の化粧品では濃度2%以下の製品が主流ですが、5%を超えるような高濃度のハイドロキノンは、医師の処方が必要です。濃度が高いほど効果も期待できますが、その分、肌への刺激も強くなるため注意が必要です。
強力な効果が期待できるハイドロキノンですが、アトピー肌への使用はおすすめできません。それには2つの理由があります。1つずつ見ていきましょう。
1つ目は「刺激が強く、副作用のリスクがあるから」です。
ハイドロキノンは効果が高い反面、肌への刺激も強い成分です。使用中に皮膚の赤みやかゆみ、かぶれなどの副作用が出ることがあり、バリア機能が低下しているアトピー肌では、そのリスクがさらに高まります。
また、まれに白斑(肌がまだらに白くなる症状)を引き起こす可能性も報告されており、デリケートなアトピー肌の人は、使用を控えるのが賢明です。
2つ目は「炎症がある肌には使用できないから」です。
ハイドロキノンは、湿疹やかぶれなど、炎症を起こしている肌には使用できません。無理に使用すると、皮膚刺激によってかえって症状を悪化させる危険性があります。
アトピーの人は慢性的に湿疹や炎症、かゆみなどが生じていることが多いため、使用は避けるべきでしょう。
アトピー肌にハイドロキノンが合わないとわかり、がっかりしているかもしれません。しかしご安心ください。代わりとなるケア方法もあります。ここでは2つの代替成分をご紹介します。
1つ目が「トラネキサム酸」です。
トラネキサム酸は、メラニン色素の生成を促す情報伝達物質「プラスミン」の働きをブロックすることで、シミやそばかすを防ぎます。
ハイドロキノンに比べて作用が穏やかで、抗炎症作用も持ち合わせているため、炎症を起こしやすいアトピー肌の色素沈着ケアに適しています。
2つ目が「ビタミンC誘導体・ビタミンE」です。
ビタミンC誘導体には、メラニンの生成を抑える働きや、できてしまったメラニンを還元(薄くする)作用があります。また、抗酸化作用や抗炎症作用もあり、アトピー肌のケアに役立ちます。
ビタミンEは血行を促進して肌のターンオーバーを助ける働きがあり、ビタミンCと一緒に摂ることで相乗効果が期待できます。
ハイドロキノンは「肌の漂白剤」と呼ばれるほど、強力な作用を持つ成分です。シミや色素沈着で悩む人にとっては、大変魅力的に映ることでしょう。
しかし、刺激が強く、副作用のリスクもあるため、湿疹や炎症を伴うことが多いアトピー肌への使用は危険です。
安全に色素沈着のケアをしたいのなら、トラネキサム酸やビタミンC誘導体、ビタミンEなどが配合されたスキンケア品を選びましょう。これらは作用が穏やかで、抗炎症作用を併せ持つものも多く、アトピー肌のケアにも役立ちます。
製品を選ぶ際は、「アトピー向け」「敏感肌用」と記載のある、低刺激なものを選ぶことが大前提です。当店では、ビタミンEを含んだ低刺激の製品も扱っています。どのような製品が合うか迷った際は、お気軽にご相談ください。