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あかすりをするとスッキリ感があるため、あかすりタオルやブラシでケアをしている人もいるかもしれません。しかしアトピーの人が行うと皮膚の状態を悪化させる恐れがあります。
そこで今回は「あかすりで悪化する理由とスッキリしたいときの対処法」をご紹介します。よくある質問もまとめましたので、アトピーにあったケア方法を吸収しましょう。
Contents
なぜアトピーの人のあかすりは、悪化を招くのでしょうか?ここではNGな2つの理由をご紹介します。1つずつ見ていきましょう。
1つ目は「皮脂を根こそぎ取ってしまうから」です。
あかすりでは、石鹸やボディーソープでは取り切れない余分な皮脂や老廃物を取れるとされています。しかし実際にはあかだけでなく、必要な角質や皮脂まで取ってしまう恐れがあります。
その結果として皮膚を傷つけることになり、かゆみや赤み等のアトピーの悪化につながる危険性があるでしょう。
2つ目は「皮膚のバリア機能を傷つけるから」です。
あかすりによって必要な皮脂や角質まで失われると、紫外線やほこりから皮膚を守れなくなります。すると、皮膚内に水分をキープできずに、より一層皮膚が乾燥するため、アトピー悪化につながるでしょう。
あかすりを避けた方がよいと知っていても「あかすりをしたい」「スッキリ感を味わいたい」人もいることでしょう。
そこで、スッキリしたいときにおすすめの2つの対処法をご紹介します。1つずつ見ていきましょう。
1つ目は「かかとなどの硬い部分だけにする」ことです。
あかすりを二の腕やふくらはぎなどの柔らかい部分に行うと、必要な皮脂まで剥がれてしまい、アトピー悪化につながりかねません。どうしてもあかすりをしたいのなら、かかとや肘、膝などの硬くなりやすい部分に限定して行いましょう。
2つ目は「やさしく石鹸で泡立てて体をなでる」ことです。
あかすりタオルやブラシを使い、ゴシゴシと洗うと必要な皮脂まで削ぎ取ることになります。あかすりをするのなら道具を使わずに、もこもこに泡立てた泡で体をなでるように行いましょう。
アトピーの場合には、パラベンやアルコールなどが不使用のボディーソープや石鹸を使い、赤ちゃんに触れるようにやさしく行います。
あかすりにまつわるよくある質問をまとめました。1つずつ見ていきましょう。
健康な人であっても、頻繁に行うのは控えたほうがいいでしょう。本来なら古くなった皮脂は28日ほどの周期で自然とターンオーバーするためです。
アトピーの人や皮膚の症状が少しでもある人は、皮膚を傷つけるのを回避するためにも、原則としてあかすりはやめたほうがよいでしょう。
あかすりをする場合、月2~3回程度が目安です。行う際には体の柔らかい部分は避けましょう。寒風摩擦のようにゴシゴシすると、健康な皮脂まで削ぎ落してしまうため、やさしく行うのがポイントです。
あかすりをしなくても、28日ほどの周期でターンオーバーをします。
乾燥や紫外線等でターンオーバーの周期が乱れた場合には、あかが皮膚の表面に残ることもありますが、もこもこに泡立てた泡でとることが可能です。
皮脂を落としすぎると、皮膚が乾く、つっぱるなどの症状が出ます。いつもよりも乾燥が気になったり、皮膚がかゆくなったりする場合も、サインになります。
基本的に、アトピーの人はゴシゴシと力を加えて洗うのは控えましょう。摩擦によって皮膚を傷つけたり、細菌が入ってアトピーの症状を悪化させたりする恐れがあるためです。
泡で身体を洗うだけでも十分に汚れや角質をとることができます。皮膚が潤うことでかゆみも軽減されるため、汚れを取るよりも保湿に力を入れるとよいでしょう。
皮膚のスッキリ感を味わいたいのなら、心がけてほしいのが「日ごろから皮膚を清潔に保つ」「保湿を徹底する」の2点です。
忙しいときであっても、毎日洗顔や入浴を欠かさずに行い、皮膚に汚れが溜まらないように心がけてください。また保湿剤も1日1回では不十分です。特に乾燥する冬場は、皮膚がガサガサする前に保湿剤をまめに塗ることが肝心です。
あかすりをすると、体内の余分な皮脂や汚れが取れてスッキリ感が出るかもしれません。しかし、実際には過剰に皮脂をそぎ取ることになり、かえって皮膚を傷つけ、乾燥によるアトピーの悪化を招くこともあります。
アトピーの人は特にゴシゴシとあかすりをするのではなく、もこもこに泡立てた泡でやさしく洗うように心がけましょう。道具を使わなくても、汚れや落ちなかった皮脂をとることができます。
アトピーの場合には、ボディーソープや石鹸も無添加で皮膚にやさしい製品を使いましょう。当サロンでは、敏感なアトピーの人向けに、材料2つだけで作られた無添加の石鹸も取り扱っています。
しっとり洗い上げられる石鹸と保湿剤で皮膚をケアしましょう。