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アトピーにはワセリンがよいと聞いたことがあるかもしれません。しかし実際には利点がある一方で、注意が必要な側面もあります。
そこで今回は「ワセリンの効果や役割」についてお伝えした後に「注意すべき3つのポイント」についても解説します。よくある質問もまとめましたので、1つずつ疑問を払拭していきましょう。
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ワセリンとは、石油由来の湿布剤のことです。大きく白色と黄色の2種類があり、不純物の割合が異なります。
黄色の方が精製度は高く、リーズナブルな価格で手に入れることができる一方で、人によっては刺激やかぶれが出ることもあります。対する白色は純度が高く、医療用にも使われています。
いずれのワセリンも皮膚に薄い油膜を作ることで、皮膚から水分が蒸発するのを防ぎ、保湿してくれます。同時に、紫外線などの外部の刺激から皮膚を守る効果もあり、幅広い世代に活用されている成分です。
では、どのような部分がアトピーによいのでしょうか?ワセリンがよいとされる3つの理由を1つずつ見ていきましょう。
1つ目は「皮膚の保湿と保護」です。
掻かないように心がけていても、アトピーの人はストレスがかかった時や就寝時などに皮膚を引っ掻いてしまいがちです。しかしワセリンを塗ることで、油膜が皮膚を保護することで、赤みや湿疹の悪化を防ぐことができます。
2つ目は「汗をはじき、かゆみの防止」です。
汗をかいたまま過ごしていると、アトピーの人は次第にかゆみが増していき、アトピーの症状の悪化につながります。しかし汗をかきやすい部位にあらかじめ塗っておくことで、ワセリンが汗をはじき、かゆみを防止することができます。
暖かな季節はもちろんのこと、運動前や外出前などは事前に塗るとよいでしょう。
3つ目は「赤ちゃんのアトピー発症予防」です。
生後すぐから半年~8か月ほどにわたって、赤ちゃんの体全体に保湿剤を塗ることで、アトピーの発症を抑える可能性があるとされています。
生後すぐの赤ちゃんは皮脂の分泌が活発ですが、3か月を過ぎると皮脂が少なくなるため、ワセリン等でしっかり保湿をすることで、予防に努めることができます。
アトピーにワセリンが効果的な一方で、使うときには注意をしないと悪化する危険性もあります。そこで、ここでは使用時に注意すべき3つのポイントをご紹介します。1つずつ見ていきましょう。
1つ目は「皮膚が水分不足になる恐れ」です。
ワセリンは石油由来の成分であり、水分を補う効果自体はありません。皮膚の表面上は保湿されていても、内部では乾燥が進み、水分不足になる恐れもあります。
ワセリンだけに頼るのではなく、保水効果のあるスキンケア用品を併用したり、皮膚の状態に合わせてワセリンの使う量や頻度を調整したりするなどの工夫が必要でしょう。
2つ目は「熱がこもる恐れ」です。
ワセリンを塗ると水分の蒸発を防ぐことができる一方で、体内に熱がこもる恐れがあります。皮膚に熱がこもるとかゆみが増すため、アトピーの症状が悪化する危険性があるでしょう。
3つ目は「細菌が増殖する恐れ」です。
ワセリンは皮膚への密着度が高いため、湿疹や赤み、かゆみやひっかき傷のある状態で皮膚をコーティングしてしまうと、皮膚で細菌が増殖する恐れがあります。
特にアトピーの人は皮膚のバリア機能が低下しているため、細菌の感染症を併発する恐れもあり、注意が必要です。
ワセリンにはよい面、悪い面の両面があり、使うことへの不安が生じているかもしれません。そこで、ここでは「ワセリンにまつわるよくある疑問」にお答えします。1つずつ見ていきましょう。
湿疹や炎症、吹き出物などの症状があるときにワセリンを使うと、皮膚内で菌が増殖して、悪化する危険性があります。症状があるときは、ワセリンの使用は控えましょう。
ワセリンそのものには、原則として副作用はありません。しかし皮膚との相性はあるので、二の腕などにパッチテストを行い、問題がないのを確認してから使用するとよいでしょう。
ワセリンは皮膚への密着度が高く、ベタベタした使用感が苦手な人もいることでしょう。その場合には、さらりと皮膚に伸びる保湿クリームや保湿ジェルで代用が可能です。
ワセリンによって皮膚内に熱がこもっている、もしくは、水分不足になっている可能性があります。ホホバオイルやセラミドなどが配合された保湿剤などを使うのも1つの手です。
ワセリンにはかゆみを防止したり、外部の刺激から皮膚を保護したりするなど、アトピーにとってよい側面があります。
その一方で、皮膚内の水分不足を引き起こしたり細菌が増殖したりする恐れがあり、注意が必要な側面も大きいです。特に炎症やひっかき傷があるときに使うと、悪化する恐れがあり、使用は控えるべきです。
もしアトピーの炎症等があり、悪化を防ぎたいと思っているのなら、アトピー向けの他の保湿剤へと切り替えるのをおすすめします。特にビタミンEやグリチルリチンには、抗酸化作用や抗炎症作用のある成分があり、アトピーとは高相性です。
保湿剤の選び方に迷う方は、アトピー向けの有効成分入りの保湿剤を試してはいかがでしょうか?