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ユーグレナはアトピー肌のケアにおいて、本当に役立つのでしょうか?
結論から申し上げますと、ユーグレナはアトピーを治療する薬ではありませんが、豊富な栄養素と独自成分により「体の中から調子を整える」サポート役として、近年研究が進められている食品です。
今回は、ユーグレナの特徴や研究で報告されている内容を踏まえた上で、なぜアトピーなどの肌悩みを持つ人から注目されているのかをお伝えします。
摂取するときの注意点やよくある質問についてもまとめましたので、正しく理解して取り入れるか判断しましょう。
Contents
ユーグレナとはどのようなものを指すのでしょうか?ここでは、代表的な5つの特徴と効果について、お伝えします。1つずつ見ていきましょう。
1つ目は「和名が『ミドリムシ』」です。
ユーグレナはミドリムシとも呼ばれ、約5億年前の紀元前から存在していました。「ムシ」とつきますが虫ではなく、昆布やわかめなどと同じ「微細藻類」の仲間です。光合成によって栄養を作る植物的な部分と、自ら動き回る動物的な部分の両面を持っています。
2つ目は「ビタミンやミネラル、アミノ酸など豊富な栄養素」です。
ユーグレナは肉や野菜、魚などに含まれているビタミンやミネラル、DHAやEPAなどの不飽和脂肪酸など、59種類もの栄養素を含んでいます。
人間が生活するのに欠かせない必須アミノ酸を9つもバランスよく保有し、健康に生活する上で重要な栄養素が詰まっています。
3つ目は「独自成分『パラミロン』を保有」している点です。
ユーグレナは、他の生物にはない独自成分「パラミロン」を含んでいます。これはキノコ類などに含まれるβ-グルカンの一種で、食物繊維のような働きをするとして注目されています。
4つ目は「高い消化吸収率」です。
野菜などの植物性食品は、硬い細胞壁に守られているため、栄養素を効率よく吸収しにくい側面があります。しかしユーグレナには細胞壁がないため、豊富な栄養が体内に吸収されやすい性質があります。
なぜユーグレナはアトピー肌の人に注目されているのでしょうか? それには、学会などで報告されている3つの研究理由があります。
1つ目は「炎症を軽減させる可能性が示唆されているから」です。
村田氏らが幼児を対象に行った研究「アトピー性皮膚炎の症状をもつ幼児におけるユーグレナ含有飲料摂取の有効性の検討」では、「ユーグレナの継続摂取により、アトピー症状の重症度スコアの低下や、QOL(生活の質)の向上が見られた」という結果が報告されています。
これはユーグレナに含まれるパラミロンが免疫機能に働きかける作用があり、結果としてアトピーの状態緩和につながったのではないかと推測されています。
2つ目は「腸内環境を整える働きがあるから」です。
ユーグレナは、腸内細菌の一種である「酪酸菌」の増加を促すという報告があり、腸内環境の乱れを整えるサポートが期待できます。
アトピーの人は腸内環境が乱れているケースも多く、腸内環境が改善されることで、肌の調子も整いやすくなるでしょう。
3つ目は「ストレス軽減に関するデータがあるから」です。
先述の研究結果では、ユーグレナ摂取によって「疲労感」や「心配事」といった心理的ストレスのスコア低下も認められました。
アトピーにとってストレスは大敵です。イライラによる搔破行動(ひっかき)を減らすことができれば、症状の悪化を防ぐことにもつながります。

ユーグレナを取り入れたいと思いつつも「副作用の心配はないのか?」「ユーグレナだけでよくなるのか?」などの疑問が湧くかもしれません。
そこでよくある質問と回答について、まとめました。1つずつ見ていきましょう。
食品ですので決まりはありませんが、サプリメントやジュースなどで摂取するのが一般的です。
水やぬるめのお湯でサプリメントを飲むか、ユーグレナの粉末を水、豆乳、牛乳、ヨーグルトなどに溶かして飲むとよいでしょう。
薬ではないため副作用の心配はありませんが、食物繊維の働きにより、体調によってはお腹が張ったり、便が緩くなったりする恐れがあります。胃腸の具合が優れないときには、摂取を控えた方がよいでしょう。
まず確認したいのが、摂取量が目安量よりも少ない可能性です。製品に記載された目安量を守りましょう。
また、ユーグレナはあくまで食品(栄養補助)であり、即効性がある薬ではありません。
加えて、アトピーのかゆみや炎症は、スキンケア不足(乾燥や汚れ)が原因であることも少なくありません。毎日お風呂に入り、入浴後には保湿を徹底しましょう。
ユーグレナだけに頼らず、保湿や洗浄などのスキンケアも大事にしてください。毎日お風呂に入って皮膚を清潔に保ち、お風呂から出たらすかさずにスキンケア品で皮膚に潤いを与えましょう。
スキンケア用品はアトピー肌に刺激にならぬよう、無添加かつ高保湿なものをおすすめします。
ユーグレナは、独自成分パラミロンや豊富な栄養素を含み、体の内側から健康をサポートしてくれる心強い食品です。
しかし、アトピー肌のケアにおいて最も重要なのは、日々の「洗浄」と「保湿」です。インナーケアを取り入れつつ、デリケートな肌を守るための高保湿かつ低刺激なスキンケアを徹底しましょう。
「どの保湿剤が自分に合うかわからない」「今のケアで合っているか不安」と迷う方は、当店の薬剤師にご相談ください。
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村田阿子、中島綾香、安田光佑、鈴木健吾、「アトピー性皮膚炎の症状をもつ幼児におけるユーグレナ含有飲料摂取の有効性の検討」2021、日本栄養・食糧学会大会講演要旨集