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道端の雑草として咲いているどくだみですが、古くから民間療法や生薬として使われています。では、そのどくだみは、アトピー症状の緩和の効果も期待できるのでしょうか?
今回は食用としても使われているどくだみが「アトピーにも効果があるのか」について取り上げます。
主な効能や効果がないときの対処法についてもご紹介しますので、この機会にどくだみへの理解を深めていきましょう。
Contents
どくだみには抗酸化作用や抗炎症作用などが含まれていますが、はたして本当にアトピーに効果があるのでしょうか?
大阪府立羽曳野病院皮膚科を受診したアトピー性皮膚炎患者766名を対象とした実験において、どくだみ茶を飲んで改善した男性が13.7%、女性が6.3%でした。対する悪化の割合は男性が2.4%、女性が4.6%でした。
一見するとどくだみ茶で改善したように見えますが、プラセボ効果の範疇を超えているとは断言できません。
一部の人には効果が出る可能性もありますが、一部の人は悪化をし、効果が出ない人が大多数だからです。
以上のことから、アトピーにとって効果的とは言い切れません。
やや湿った場所に多く生息するどくだみは、触ると特有のにおいを放ちます。アトピーに効果的とは言えませんが、生薬名が十種の薬に値する「十薬(ジュウヤク)」とつけられている通り、肌改善に役立つ効能がいくつかあります。
ここでは、どくだみの代表的な効能についてご紹介しますので、1つずつ見ていきましょう。
1つ目は「肌荒れやニキビの防止」です。
どくだみに含まれているクエルシトリンには、肌の適切なターンオーバーを促し、肌荒れやニキビ肌を防止する作用があります。
また、美肌効果のあるケルセチンも含まれており、シミやそばかすなどを予防したり、ハリのある肌を促したりする効果に期待できるでしょう。
2つ目は「抗酸化作用」です。
どくだみにはポリフェノールの一種であるケルセチンやクエルシトリンなど、抗酸化作用のある成分が豊富に含まれています。
抗酸化作用によって、肌のターンオーバーの促進や代謝アップ、シミやそばかすの軽減などに期待できるでしょう。
3つ目は「殺菌効果」です。
どくだみに含まれているデカノイルアセトアルデヒドには、強い殺菌作用があります。肌トラブルの原因である細菌に作用し、肌トラブルの軽減に期待できるでしょう。
デカノイルアセトアルデヒドは、その効能の高さから外用剤にも用いられています。
4つ目は「デトックス効果」です。
どくだみに含まれているクエルシトリンは、体の毒素を排出するデトックス効果が豊富です。老廃物を体外に出すのを促すため、体のだるさやむくみを軽減します。
また、クエルシトリンは腸内環境を整え、便秘の解消も促します。腸内環境を整えることで腸の機能性が向上し免疫力の向上が期待できるでしょう。
どくだみはアトピーに効果的とは言い切れませんが、抗酸化作用や抗炎症作用が含まれている成分を含むのも事実であるため、ここでは肌トラブルの改善に役立つ活用方法をご紹介します。
1つ目は「どくだみ茶として飲む」方法です。
まずはやかんに1リットルの水を入れて、沸騰させます。沸騰させたお湯の中に、乾燥したどくだみを5gほど入れ、蒸らして飲みます。
急須やティーポットで作る場合には、半量に減らすと作りやすいでしょう。
2つ目は「スキンケア品として使う」方法です。
どくだみの成分を抽出したものが、化粧水や美容液などのスキンケア品として一般販売されています。購入することで、手軽にどくだみの成分を取り入れられるでしょう。
3つ目は「入浴剤としてお風呂に入れる」方法です。
乾燥したどくだみをティーバックに入れるだけで、手軽に入浴剤として楽しむことができます。自宅で完全にどくだみを乾燥させるには長い時間がかかり、衛生面の問題も生じやすいため、購入するのがおすすめです。
ただし、アトピーの人は肌がデリケートなため、かゆみや発疹が起こる恐れもあります。アトピーの人で湿疹やかゆみがあるときには、どくだみ風呂の使用を控えましょう。
4つ目は「食用として食べる」方法です。
どくだみには毒がないため、食用として食べられます。しかし特有のにおいがするため、生食にするのは現実的ではありません。
よもぎのようにてんぷらにしたり、じゃがいもやにんじんと一緒に煮物にしたりなど、加熱調理しましょう。
どくだみにまつわるよくある質問をまとめました。1つずつ見ていきましょう。
効果には個人差があります。加えてどくだみ茶で効果が出ている人も、実際にはプラセボ効果によるものであったり、皮膚科の受診やスキンケアなどによる改善を含んでいることも考えられます。
アトピーによるかゆみや赤みを和らげたいのなら、保湿力のあるスキンケア品を使ったり、アトピー向けのスキンケア品を使ったりするなどの方が効果的なケースも多くみられるでしょう。
どくだみには子宮収縮を促す可能性があるため、妊娠中は使用できません。また、利尿作用や便秘解消作用もあるため、胃腸が弱い人やお腹が緩くなりやすい人も控えた方がよいでしょう。
大阪府立羽曳野病院皮膚科の実験結果においても、一定数の人がどくだみ茶で悪化していることから、人によっては合わずに悪化する可能性があります。もし肌荒れやかゆみなどが表れた場合には、すみやかに使用を中止しましょう。
アトピーの人は肌が敏感だからこそ、皮膚にやさしい添加物の入っていないアトピー向けのスキンケア品を使うことを強くおすすめします。
どくだみは古くから民間療法や生薬に使われていますが、アトピーに効果があると実証されてはいません。
あなたがアトピーで悩んでいるのなら、どくだみを使うよりも保湿ケアを徹底することをおすすめします。
その場合は、無添加かつアトピー向けのスキンケア品を選びましょう。加えて、あなたに合う製品に巡り合うために、薬剤師に相談をして購入するのもおすすめです。
当サロンではオンラインで薬剤師に肌の状態を相談し、合う製品だけを購入することも可能です。アトピー肌のケアに迷っている方は、まずは気軽にご相談ください。
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