アトピーは脱保湿でよくなる？危険性と正しい保湿の方法

赤みや湿疹のない肌になるために、脱保湿をしようかと迷っていませんか？しかし誤った情報をもとに脱保湿をすると、かえって皮膚の状態が悪化し、より一層アトピー肌に悩む事態になるかもしれません。

そこで今回は「脱保湿の危険性と正しい保湿のしかた」について、お伝えします。正確な情報を取得して、アトピー肌への悩みを軽減させましょう。

脱保湿とは？ 

そもそも脱保湿とは何を示すのか、ご存じですか？脱保湿とは、肌本来の保湿力を高めるために、なるべく洗わず保湿剤も極力使わない手法のことを指します。

洗顔料やクレンジング剤を使ったときに、赤みや湿疹に反応して沁みた経験がある人にとっては、飛びつきたくなる手法かもしれません。あるいは保湿剤を使ってもかゆみが治まらない人にとっても、興味を掻き立てられることもあるでしょう。

では、脱保湿はアトピーにとって本当によいものなのでしょうか？このあと、その危険性についてお伝えします。 

脱保湿はアトピーによいは嘘！知っておきたい危険性

脱保湿がアトピーにとって危険な理由は、細菌感染によるアトピー悪化が起こる可能性が高いからです。

通常ほこりや汗等が付着してもお風呂に入ることで汚れを取り除くことが出来ますが、脱保湿をすると、その汚れを取り除く機会が無くなるため、皮膚を清潔な状態に保つことができません。

すると皮膚のブドウ球菌をはじめとした細菌感染が起こり、かゆくて掻きむしった他の部位にまで膿や湿疹が広がる恐れがあります。

さらに保湿が不十分な状態で過ごすと、皮膚のバリア機能が低下しているアトピーの人は皮膚が乾燥し、かゆみや炎症へと繋がります。

つまり、アトピーの人にとっては、毎日清潔に保つために全身を洗い、適切に保湿することが肝心なのです。

ただしジュクジュクしている部位に関しては、保湿よりも乾燥させることが大事です。皮膚の状態に合わせ、保湿の度合いや保湿剤の使い分けなどを行いましょう。

アトピーの人は押さえておきたい！正しい保湿のしかた

ここでは、正しい保湿のしかたをお伝えします。アトピー肌の人は手順を押さえて実線していきましょう。

１．クレンジングや洗顔で汚れを落とす

１つ目は「クレンジングや洗顔で汚れを落とす」ことです。

適切な保湿をするためにも、汚れを落とすことが肝心です。あまり汚れていないと感じていても、ほこりや花粉、皮脂などが付着しているためです。

ノーメイクの時であれば洗顔料のみでもかまいませんが、化粧をしたときには必要に応じてクレンジング剤も併用しましょう。

２．すばやく化粧水で保湿する

２つ目は「すばやく化粧水で保湿をする」ことです。

洗顔してから時間が経つと、皮膚が乾燥します。汚れを落としてササっと水滴を拭きとったら、なるべく早めに化粧水を塗りましょう。

特に皮膚の乾燥が目立つときには、コットンでパッティングをしたり、シートマスクを活用したりするのも１つの手です。

３．美容液で肌の調子を整える

３つ目は「美容液で肌の調子を整える」ことです。

化粧水で皮膚に潤いを与えたら、次は美容液の出番です。乾燥の目立つ部位を中心に、美容液を塗りましょう。

ニキビや毛穴の目立ちがある場合には、ビタミンC入りの美容液がおすすめです。活性酸素の働きを抑え、炎症や酸化を抑制してくれるでしょう。

４．乳液やクリームで油分を補う

４つ目は「乳液やクリームで油分を補う」ことです。

乳液やクリームには水分以外に油分も含まれているため、皮膚に与えた水分が蒸発せずに、潤いを保つ働きがあります。

サラッと伸ばしやすいテクスチャーや軽めの質感が好きな人は乳液を、しっとりとしたテクスチャーが好きな人や乾燥が気になる人はクリームを使うとよいでしょう。

おすすめの保湿剤

保湿の手順を押さえたところで、次はアトピーにおすすめしたい保湿剤についてお伝えします。

低刺激で無添加の製品

１つ目は「低刺激で無添加の製品」です。

多くのスキンケア用品にはアルコールやパラベン、界面活性剤や香料などの添加物や鉱物油などが含まれています。

しかし、皮膚のバリア機能が低下しているアトピーの人が使用すると、肌荒れの原因になりかねません。購入時には成分表示を確認の上、低刺激で添加物の入っていないものを選びましょう。

敏感肌やアトピー向けの製品

２つ目は「敏感肌やアトピー肌向けの製品」です。

低刺激の製品とうたっていても、なかには添加物が混じっているケースもあります。パッケージや製品紹介等にアトピーや敏感肌向けと記載されているものを選んだ方がよいでしょう。

ニキビや肌荒れにはビタミンC入りの製品

３つ目は「ビタミンC入りの製品」です。

アトピーの人の中には、ニキビやシミ、そばかすなどの肌荒れに悩んでいる人もいるでしょう。その場合には、炎症や皮膚の酸化を防ぐビタミンC入りの製品が適しています。

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ひまわり種子オイル入りの製品

４つ目は「ひまわり種子オイル入りの製品」です。

ひまわり種子オイルにはリノール酸が多く含まれていて、皮膚を柔らかくしたり、滑らかな状態を保ったりする性質があります。

さらに、皮脂に近い成分のため浸透しやすく、オイリー肌も乾燥肌もどちらの肌質にも使うことが可能です。肌のバリア機能を安定させるため、アトピー肌にもよいでしょう。

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アトピーはしっかり保湿をしよう

アトピーの中には洗顔時や保湿時に沁みた経験から、脱保湿に魅力を感じる人もいるかもしれません。しかし、皮膚を清潔に保たないと細菌が繁殖して、かえってアトピー肌を悪化させることになります。

アトピーの人こそ洗顔と保湿を徹底しましょう。保湿剤はアトピー肌向けの無添加なものが相性がよいです。皮膚の状態に合わせて、ひまわり種子オイル入りの製品やビタミンC入りの製品を使って、ケアをしましょう。

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