2024年10月25日
アトピーのかゆみにオロナインは効果がないのはなぜ？代替手段は？
アトピーで皮膚がかゆくなったとき、オロナインを使ってみるか迷っていませんか？多くの家庭にあるオロナイン軟膏は身近な存在のため、試そうとする方もいるかもしれません。
しかし残念ながらアトピーのかゆみには効果がないとされています。今回はその理由についてご紹介します。
代替手段についてもご紹介しますので、アトピーのかゆみに対してどうしたらいいのか悩んでいる方は、最後まで読み進めてくださいね。
Contents
アトピーのかゆみにオロナインは効果がない3つの理由
なぜアトピーのかゆみにオロナインが効果的でないのでしょうか？ここでは3つの理由についてお伝えします。
消毒用軟膏だから
1つ目は「消毒用軟膏だから」です。
オロナインH軟膏は、殺菌力に優れた第2医薬品の外傷治療薬です。消毒用の軟膏のため、転んで膝をすりむいてしまったときや料理中に指を切ったときに使用するのが本来の使い方になります。
アトピーのかゆみに対して塗るのは本来の目的から外れるため、効果は期待できないでしょう。
使用不可に湿疹やただれと明記されているから
2つ目は「使用不可に湿疹やただれと明記されているから」です。
発売元である大塚製薬のホームページ内に「オロナイン使用上の注意」として、「湿疹（ただれ、かぶれ）」の部分には使用しないように記載されています。また製品購入時の添付文書内にも同じことが書かれています。
このことから、アトピーで湿疹やかぶれによるかゆみには効果がないどころか、逆効果になる恐れがあるでしょう。
アトピー性皮膚炎に効果がないと明記されているから
3つ目は「アトピー性皮膚炎に効果がないと明記されているから」です。
オロナイン公式Instagramに「アトピーに使用して良いですか」という質問に対し、「乾燥肌やかゆみ、アトピー性皮膚炎などの効能・効果はございません」と回答されています。
以上のことから、オロナインを塗ったとしても、アトピーによるかゆみ改善には期待できないでしょう。
オロナインはどんなときにおすすめ？おもな使用用途
オロナインはアトピーのかゆみに効果がありませんが、どのようなときに効果を発揮するのでしょうか？ここでは、オロナインのおもな使用用途をご紹介します。
ひびやあかぎれ
1つ目は「ひびやあかぎれ」です。
お風呂掃除や料理、食器洗いなどの家事をしていると、手先にひびやあかぎれが起こることもあるでしょう。また乾燥する冬の季節に手先や足のかかとなどにもオロナインは効果的です。
日常のすり傷や切り傷
2つ目は「日常のすり傷や切り傷」です。
スポーツの最中に膝をすりむいたり、ムダ毛処理中に皮膚を切ってしまったりした経験はありませんか？このようなすり傷や切り傷にもオロナインは効果を発揮します。
にきびや吹き出物
3つ目は「にきびや吹き出物」です。
思春期になるとホルモンが活性化することで、皮膚に皮脂が過剰分泌され、にきびができる場合があります。あるいは大人になっても環境変化やストレスで、にきびや吹き出物に頭を悩まされることがあるかもしれません。そのようなときにもオロナインは効果的です。
軽いやけど
4つ目は「軽いやけど」です。
から揚げやてんぷらなどの調理中に油が跳ねたり、ヘアアイロンに皮膚がうっかり触れてしまったりなど、日常の中でやけどすることもあるでしょう。そのようなときにもオロナインは効果的です。
アトピーのかゆみがつらいときの対処法
オロナインがアトピーには効かないなら、どのように対処したらいいのだろうと悩む方もいるかもしれません。そこで、代替手段をここでご紹介します。
天然素材の衣類を着る
1つ目は「天然素材の衣類を着る」ことです。
ポリエステルやポリウレタンなどの化学繊維の衣類は吸湿性が低く、アトピーの人が着用すると、チクチクしたり、かゆくなったりなど、皮膚の状態が悪化する恐れがあります。
綿やシルクなどの天然素材の服を着るようにしましょう。通気性もよく、皮膚にかゆみを感じにくいです。
皮膚を清潔に保つ
2つ目は「皮膚を清潔に保つ」ことです。
脱保湿がアトピーによいとの噂を聞き、入浴やシャワーの使用を控えている人もいるかもしれません。しかし、毎日シャワーや入浴をして皮膚を清潔に保たないと、雑菌が増殖し、アトピーの悪化を招きます。
毎日、石鹸やボディソープ等で身体を洗い、清潔な皮膚の状態を保つように心がけましょう。
化粧水や乳液でしっとりと保湿をする
3つ目は「化粧水や乳液でしっとりと保湿をする」ことです。
肌のバリア機能が低下しているアトピーの人は、化粧水や乳液等でしっかりと保湿することが欠かせません。特に馬油やホホバオイル入りなどの天然由来の保湿剤が含まれているものがおすすめです。高保湿のスキンケア品で肌を健やかに保ちましょう。
スキンケア品が合わないことが多いのなら、パラベンや香料などの入っていない無添加で肌にやさしいものを選ぶと失敗しづらいです。
アトピーは高保湿のスキンケア品を使おう
オロナインは消毒用軟膏のため、アトピーのかゆみを抑えることはできません。かゆくて仕方ないと悩んでいるのなら、高保湿のスキンケア品がおすすめです。
香料や石油系界面活性剤が入っていると、デリケートなアトピーの人はかえって悪化する恐れがあります。アトピー向けのスキンケア品を選ぶとよいでしょう。
もし肌にやさしいアトピー向けのスキンケア品として、どのような商品がよいのか迷っている場合は、薬剤師に皮膚の状態を相談した上で、地肌に合うものを選ぶことをおすすめします。
薬剤師に相談しながら商品を選べる！あとぴストアの相談窓口はこちら
引用文献：オロナイン公式Instagram
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