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古くから椿油はヘアオイルに用いられてきた歴史がありますが、近年は石鹸や化粧水などのスキンケア用品にも用いられることが増えてきました。
天然由来の椿油ですが、デリケートなアトピーの肌を悪化させる危険性がないのでしょうか?ここでは、基本的な椿油の効果や効能だけでなく、アトピー悪化の危険性の有無などについてご紹介します。
よくある質問にもお答えしますので、不安な気持ちを払しょくさせましょう。
Contents
椿の種子から採取された椿油は、調理目的の食用油やスキンケア目的の化粧品用途で活用されます。ここでは、化粧品用途での効果と効能を紹介します。
1つ目は「保湿効果」です。
椿油にはオレイン酸が豊富に含まれているため、皮膚から水分が蒸発するのを防ぎ、しっとりと潤いを与えてくれます。
2つ目は「抗酸化作用」です。
椿油はオレイン酸の含有量が多く、リノール酸やリノレン酸などの含有量が少ないため、とても酸化しづらい性質があります。ビタミンEも多いため、乾燥に伴う皮膚のかゆみや赤みの抑制にも期待できるでしょう。
3つ目は「肌を柔らかくする作用」です。
椿油には肌を柔らかくし、古い角質を取り除いて、皮膚のターンオーバーを促す効果があります。皮膚のハリやツヤを取り戻すのにも役立つでしょう。
保湿効果や抗酸化作用のある椿油ですが、アトピーを悪化させる危険性はあるのでしょうか?
濱田 学氏らによる「アトピー性皮膚炎患者に対するツバキ油スプレーの安全性及び有用性の検討」では、アトピー患者を対象にツバキ油スプレーを2週間使用した実験を行った結果、「ツバキ油使用群は精製水使用群と比較して有意にかゆみを軽減する効果が認められた」とまとめられています。
このことから椿油はアトピーを悪化させるどころか、アトピー改善に有効だと言えるでしょう。
化粧品用途の椿油は、はたしてどのような使い方をするとよいのでしょうか?ここでは2つの使い方を紹介します。
1つ目は「乾燥した体の部分に塗る」方法です。
カサカサした部位や乾燥の期になる部位に、少量の椿油もしくは椿油配合のスキンケア製品を手に取ります。椿油は水分との親和性も高いので、お風呂上りに塗るのもよいでしょう。
2つ目は「顔や体などの汚れを浮かせる」方法です。
顔や体についている汚れは、皮脂やたんぱく質で構成されているため、椿油を塗ることで汚れを浮かせることができます。クレンジングオイルやマッサージオイルの要領で使用できるでしょう。
椿油には肌を柔らかくしたり、保湿したりする作用がありますが、「逆効果になるときはない?」「万が一、肌に合わないときには?」などの対処法等の疑問が生じているかもしれません。
そこで、ここでは代表的な椿油にまつわる質問に回答いたします。
皮膚のジュクジュクした部分に塗ると、アトピーの症状が悪化する恐れがあります。ジュクジュクした部分を避けて使用しましょう。
抗酸化作用のある椿油ですが、開封済みのものは徐々に酸化します。
匂いがいつもと違うと感じたり、開封して3か月以上経ったりしたら、椿油が劣化している可能性があるため、使用を控えましょう。
厚塗りはアトピー悪化の原因になります。なぜなら皮脂が詰まり、にきびや毛穴詰まりをもたらす危険性があるからです。何事にも言えますが、適量を使用しましょう。
アトピーが悪化したり、かゆみや違和感が生じたりしたら、すみやかに使用を中止して、他のオイルを使うことをおすすめします。
すべてのスキンケア製品に言えることですが、合う―合わないには個人差が大きいからです。
一般的にはアトピーにはオリーブオイルやホホバオイル、馬油などがおすすめです。抗炎症作用や保湿効果もあり、アトピーとの相性もよいでしょう。
椿油にはオレイン酸が多く含まれているので、抗酸化作用や保湿効果などが期待できます。アトピーを対象にした椿油の実験でも効果が出ていることから、使って問題ないでしょう。
しかし、なかには椿油が肌に合わずに、悪化する人もいます。肌質に合わないようなら、オリーブオイルやホホバオイル入りのスキンケア品を代用するとよいでしょう。
どの製品を選べばよいのか迷う人は、アトピー向けのスキンケア品で薬剤師による無料カウンセリングも実施しています。専門家に相談することで、スキンケア選びに失敗するリスクを減らせるでしょう。
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参考文献
濱田 学、行徳 隆裕、佐藤 さおり、松田 哲男、松田 知子、絹川 直子、古江 増隆、アトピー性皮膚炎患者に対するツバキ油スプレーの安全性及び有用性の検討、西日本皮膚科 70 (2), 213-218, 2008