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スキンケア品に入っていることの多いグリセリンですが、「アトピー肌に悪いんじゃないか」「使ってもヒリヒリしないか」と不安に感じていませんか?
そこで今回は、グリセリンの主な用途や効果、注意点や安全性について、お伝えします。使用することへの不安がある方は、ぜひご一読の上、知識を吸収して不安を解消していきましょう。
Contents
グリセリンは1779年にスウェーデンの科学者であるカール・ヴィルヘルム・シャーレが発見したアルコールの一種になります。
主な原材料は大豆やヤシ、パームなどの植物性オイルや動物性の脂肪、化学物質による生成などです。化粧品の場合には植物性の油脂を分解し、濃縮や蒸発、精製等をして作られます。
アルコールの区分になりますが、酔ったり、皮膚に刺激を与えたりすることはありません。皮膚への刺激性がとても少ないため、スキンケア品などで保湿剤や潤滑剤などとして広く使われます。
グリセリンの安全性を理解したところで、今度はグリセリンの効果についてみていきましょう。主に3つの効果があります。
1つ目は「皮膚に潤いを与える」ことです。
グリセリンには保湿効果があり、角質層の水分量を増加させ、皮膚の乾燥を防いでくれます。アトピー肌は乾燥しやすく、外部からの刺激に敏感なため、十分に皮膚に潤いを与えることでデリケートな肌を保護することができるでしょう。
2つ目は「乾燥から皮膚を守る」ことです。
グリセリンには吸収した水分を保つ「保水性」があります。グリセリン入りのスキンケア品を使うことで、皮膚の水分を引き寄せて、しっとりと保湿してくれます。
保湿した皮膚を長く保つことで、デリケートなアトピー肌を乾燥から守ってくれます。皮膚の乾燥や乾燥から来る肌荒れなどの改善にも良いでしょう。
3つ目は「肌のバリア機能を強化する」ことです。
グリセリンの分子はとても小さいため、皮膚の奥にある角質層まで届き、保湿することができます。表面だけでなく、奥まで浸透して潤わせることで、肌のバリア機能の強化に期待ができます。
安全性の高いグリセリンですが、注意したい点も2つあります。1つずつ見ていきましょう。
1つ目は「高濃度グリセリンは皮膚の水分を奪う」点です。
グリセリンには吸水性があるため、高濃度グリセリンは皮膚の水分を奪うリスクがあります。吸水性が高いため、かえって乾燥したり、皮膚が渇いてひりついたりするかもしれません。
自作化粧品を使用すると、肌荒れを引き起こすリスクがあるため、自作するのは控えましょう。
2つ目は「高濃度だと皮膚が乾燥する」点です。
グリセリンには吸水性があるため、原液や高濃度のグリセリンを使用すると皮膚の内側の水分まで吸水し、かえって皮膚が乾燥することが懸念されます。
一般のスキンケア品には適切な配合量のグリセリンが含まれていますが、安価にグリセリンを使いたいとの思いで、グリセリン入りのスキンケア品を自作するのは大変危険です。
安全に使用するために化粧品として販売されている市販品を購入しましょう。
敏感肌・アトピーでも安心して使用できるグリセリン含有のスキンケア用品一覧
グリセリンへの興味が高まる一方で「肌が弱い私でも使えるのか」「選ぶときの注意点はないのか」などの疑問がわいているかもしれません。
そこで、ここでは代表的な質問に回答します。
肌が弱い方でも安心して使うことができます。グリセリンには毒性はなく、非常に安全性の高い製品だからです。
グリセリンが使用され始めてから50年以上経過していますが、皮膚刺激性がほとんどないと報告されています。肌の保湿性や保水性も高いため、肌が弱い方とも相性が良いでしょう。
スキンケア品でグリセリン入りを選ぶときには、植物性のグリセリンが使われているものを選んでください。
グリセリンには動物性由来、化学合成されたものなどもありますが、スキンケア品でグリセリン入りのものを選ぶときには、植物由来をおすすめします。
なお、多くのスキンケア品には、植物由来のグリセリンが使われています。成分表示にグリセリンと記載があったら、植物由来の可能性が高いでしょう。
アトピーで悩んでいるのなら、パラベンやアルコール、石油系界面活性剤などが含まれていないスキンケア品を選びましょう。
せっかくグリセリンに刺激性がほとんどなくても、他の成分で刺激性が高いと肌荒れを引き起こす恐れがあるためです。購入時には成分表示に注意を払うのをおすすめします。
グリセリンにはしっとりと皮膚に潤いを与え、皮膚のバリア機能を強化する働きがあります。刺激性もほとんどないため、アトピーにはとても相性が良いでしょう。
節約目的で自作をすると高濃度グリセリンとなり、かえって乾燥を招きかねませんので、ご注意ください。
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